腰痛には治りやすい腰痛と、治りにくい腰痛がある

☆ 治りにくい腰痛の原因は、腰部には存在していない

 整体院やカイロプラクティック、病院などにかかっても、治らない腰痛で苦しむ人が意外と多いものです。では、治りにくい腰痛はなぜ治らないのでしょうか。もしくは、なぜ改善が見られないのでしょうか。この回答が出来る治療家は、意外に少ないのかもしれません。

 どこに行っても改善が見られない腰痛の原因(病名がついている腰痛も含む)は、意外と簡単です。それは、その腰痛を引き起こしている問題のメカニズムが理解されていないことが原因であったり、間違った解釈により、間違った処置を行っていると言えます。

 ではなぜ、間違いが起こるのでしょうか。それは、腰痛の原因の考え方があまりにも機械的な考え方を主体としており、トータル的にそのメカニズムの分析が行われていないことが最大の理由と言えます。

 腰痛における病名の意味するところは、痛みを発する腰部の部分における、解剖学的な見地が主体となっており、その変化の過程に関しては、興味を持つ人が皆無だと言えるのでしょう。

 これらの病名がつく腰痛の真のメカニズムや、真の原因に関しては、腰部の部分だけに注目することなく、脊髄全体と腰部の関係に注意をおく必要があります。なぜなら、腰椎で起こる問題のすべては、背骨全体の機能の問題や構造力学的な問題が、背骨全体で解決出来ないことが主原因として、腰部に過大な力の負担が集積し、問題を引き起こすからです。ここの部分の理解が出来れば、腰の問題は3分の2解決したと同じ状態と言えます。詳しくはまたの機会に。