治せない体の問題の多くは、体の歪みやゆがみが原因の可能性がとても大きい

 体の歪みやゆがみという言葉は、まずその定義づけがとても重要になります。ですが、ここでの説明においては、この言葉のもつイメージで読んでみて下さい。

 

 体の問題はほとんどの場合、背骨に変化をもたらしています。この変化を歪み、もしくはゆがみと言います。しかしながら実際問題として、目視でこの歪みやゆがみを説明しきることは、かなり不可能なことと言えます。それほど繊細な変化しか、背骨の形状的には表れないからです。外観から見た歪みやゆがみを、形状的な変化量として数値から見たと考えますと、その数字は一ミリ、二ミリとか、1度、2度の変化であることも多々あります。私はこの微細な変化量を、ある方法で常に確認致しますが、その方法は企業秘密と理解して下さい。

 

 いずれにしても、体の病気なども含めて重大な問題は、背骨を中心として体全体の外表部に、歪みやゆがみとして表れております。ですが、この対処法としては、単純に押したり、引っ張ったり、さすったり、揉んだりすることなどでは、100%解決することがありません。歪み、ゆがみの基には、必ず力というものが存在しておりますから、力学的なものの考えが必要となってきます。つまり、歪みとかゆがみというものが、力学的に見てどのようなメカニズムで変化するのか、また、どのような角度や方向に力が加わっていくのかを、正常な力の伝達状態と、異常をもたらす力の伝達状態の理解が正しく出来なければ、体の歪みやゆがみに対応することは出来ません。

 ただし、体の歪みやゆがみというものが、変化の過程で初期段階であれば、意外と簡単に対応出来ます。しかし、長年の変化が続きますと、より複雑な歪みやゆがみを作り出してしまいますから、その対応技術としては、かなり複雑で正確な力学的な操作が必要となるのです。この段階になりますと、体の多くの問題は解決不可能と言われる状態に入ります。