≪旅行中に起きた かかとの突然の痛み≫

    もう10年ほど昔の話であろうか、教室の仲間たちを連れて、ドライブの旅に出た時に私に起きた出来事だ。旅行も何日か経って、飛騨高山市内に到着した。以前にも何度か訪れたこともある飛騨高山市内。

  かつて、国道41号線から飛騨高山市内へ曲がる交差点付近にドライブインがあった。そこの豆腐ステーキが絶品! 今だとB級グルメとでも呼ぶのであろう。

  本当に美味しかったので、何度かこの交差点付近を行ったり来たりするが、一向にドライブインらしき店も、飲食店らしき店も見つからない。そう、それは20~30年前の話である。なくなっていても不思議でもない。そこは諦めて駐車場へ。

 車から降りて間もなくだ。

 歩くごとに、足の踵が痛い。

 予想を覆すスピードで、歩けないほどの痛みに変わる。危険を感じてすぐに靴屋を探すが、幸運なことに靴屋はすぐに見つかった。なるべく踵に振動が響かないスニーカーを選んだ。多少の痛みを和らげる効果はあったが、痛みは消えずに旅行は終わった。

  自宅に戻った私は、そこで生まれて初めて見るかのように、まじまじと自分の踵を見るのだ。そこには自分の知らない、自分の踵があった。

 踵が細い。やせ細って小さい。

 体はお腹も、お尻も、背中もこんなに大きいのに、踵だけが小さい。自分でも驚くほど小さくなっていた踵。どう見ても極端な老化。それはまるで、寝たきりの老人の足を見ているようであった。しかし、ここまで老化した足の踵に有効な手段は考え付かない。その時は分からないままであった。

 答えは簡単だった。

 三角山を毎日のように登っていた時だ。筋肉痛の自分の足をいたわるように、足を軽くゆすり、筋肉の疲れをほぐしていると。

 ふと見つめた踵。

 踵が大きく太く、しかも分厚くなっているではないか。

 やせた踵でも、適切に使うと復活するのだ!

 やった~発見だ!

 と、それから数年経過した今。踵がやせ始めている「懲りない私!」

 

 残念ながら10分登山では「踵」までは、若返りません。

 

 足の裏は、体のバランスを保つとても大切な部位と考えます。足の反射区という考えがありますが、足のリフレクソロジーなども、健康術としてはとても効果的でしょう。しかし、山坂などを自分の足を使って歩くほどの効果はどうでしょうかね、とても「高価的」と言えるかもしれません。そこで一言!!

 

  人にやってもらう健康術より、自分で行動する方が、より効果的な健康術です。私どもでも推奨しております。そう言えば私が幼少の頃、「うちのじぃちゃん、踵がやせて来たから、もう長くないな!」などと、何人かの大人が話しているのを聞いたことがあります。

  ことの真相真意はともかくとして、足は表でも裏でも丈夫なことに越したことはありません。

  そこで≪かかと健康ポイント!≫

①飛び跳ねて、踵に嫌な振動や痛みの刺激を感じれば、足の筋肉不足。

②踵が細かったり、とがっていてもダメ。

③踵を触って、肉厚が薄く骨に触れるようではダメ。

  歩いて痛みを感じるのは問題外ですよ。

    踵は分厚く、大きい方が良いですよ。①~③がダメな人は、足を鍛えると良いです。勿論、急激な運動や無理な運動は逆効果。