≪眠りを脅かす肩こり≫

 いつからだろうか、夜、布団に入るとすぐに押し寄せる肩周りのだるさ。布団の中で右に左にと、もがくが一向に楽にはならない。そうこうしていると、しまいには呼吸が出来なくなる。焦って飛び起き、服を何枚か脱ぎ捨てる。ようやく息が出来る。それまで着ていた服は、あたかも鎧のように巻き付き、私の呼吸を妨げていた。

 肩こりと一言、言っても事情も症状も状態も様々でしょう。ひどい肩こり症状で苦しむ時、とても上手に肩を揉んでくれる人が傍にいれば、それはそれは~至福の時を過ごせるかも知れない。でもどうだろう。肩こりのひどい症状の人の中には、肩を揉まれることがとても苦痛な人がいる。また、とても耐え難い揉み返しのような、肩の逆襲に遭う人すらいる。

 強い肩こり症状の人は、決まって深揉みを好む。強い肩こり症状のベテランであれば、深揉みされても平気。誰も、何の問題も肩揉み自体には感じない。肩揉みは単なる気持ちの良いことでしょう。こんな肩揉みが気持ちが良く感じる方はさておき、問題は肩揉みが嫌いな人や揉み返しが来る人はとても難儀しているようだ。

 中には諦めている人さえ多いようだ。

 そんな方が偶然、私のもとへやって来ることがある。もちろん、私は肩などはまったく揉むことはない。場合によっては肩さえ触らないことすらある。そして、数分後、結果を確かめるように私の一言。

 「腕を、動かしてみて。」と、肩のこり状態を確認させる。

 「えっ?」と、何を言われたか分からないクライアント。

 私に、「まだ、肩こっているかい?」と、言われて初めて気づく自分の肩。あまりに自然過ぎて肩まで意識が回らなかったのだ。

 

  どうやら肩こりには、色々な種類があるようだ。私が知る限り、私なりの分類を試みると、それはまるで共通した部族のような特質を見せたのだ。

 

 

≪肩こりを取り除く体操?≫

 (肩こりに適した運動とは?)

 肩こりの原因として一番多く考えられることは、単純に極端な運動不足体質に問題の多くのきっかけが、見つけられるのではないでしょうか。つまり肩こりの解消には、いろいろな運動を試してみる価値がありそうですね。

 腕回しや肩回しのように、直接患部を刺激するのも良いでしょうが、忘れてはいけない話として、肩や首に問題を起こすほどの運動不足状態の身体であれば、他の問題も併発させている人もいる可能性を忘れてはいけません。つまり、普通ではありませんから慣れるまではやり過ぎないことです。問題は運動をすると首や肩に運動後に異常な痛みが発生する人ですね、ここは慎重に考えなければ!

 

つづく